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【応用情報技術者】エンタープライズアーキテクチャ(EA)とは何か

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●エンタープライズアーキテクチャ(EA)とは
会社を全体最適化するための考え方ややり方。

出題された回(平成29年度春期以降)
令和3年度春期/平成29年度秋期

エンタープライズアーキテクチャ(EA)の説明

エンタープライズアーキテクチャとは、会社を全体最適化するための考え方ややり方です。

エンタープライズには「会社」、アーキテクチャには「部品の組み合わせ」という意味があります。ここから、エンタープライズアーキテクチャは、会社はどのような部品で構成されているのかを定義して、それらの部品同士を調整することで会社全体をどのように改善するのかを考える手段だと言えます。

企業を構成する4つのアーキテクチャ

企業を構成するアーキテクチャとして、以下の4つのアーキテクチャがあります。

ビジネスアーキテクチャ

会社を運営したり、ビジネスを行うためには、人・物・カネ・情報などのリソースが必要になります。このようなリソースをビジネスアーキテクチャと捉えます。

データアーキテクチャ

物や情報の売上実績や従業員の管理など、会社経営の最適化にはデータを上手く活用することは必要不可欠です。このような業務や管理に必要なデータ全体の構成をデータアーキテクチャと捉えます。

アプリケーションアーキテクチャ

従業員の給与管理や企業の業績管理、製品の製造管理に必要なアプリケーションを活用し、それぞれを連携させることで最適化が出来ます。このようなアプリケーション全体の構成をアプリケーションアーキテクチャと捉えます。

テクノロジーアーキテクチャ

アプリケーションやデータを管理するハードウェアやITインフラも当然、企業を構成する部品として重要なものになります。このようなIT基盤全体の構成をテクノロジーアーキテクチャとして捉えます。

これら4つの部品を会社にとって重要なものと捉えて、全体に効果的にリソースを割くことで、会社全体を最適化するのがエンタープライズアーキテクチャです。

EAを活用するAs-IsモデルとTo-Beモデル

EAを活用して会社全体を最適化する場合、現状を理解(As-Is)し、どこに向かうべきなのか(To-Be)を明確に定義する必要があります。

現状を把握したAs-Isモデルと理想を定義したTo-Beモデルを作成することで、効果的に企業の改革を行うことが出来ます。

過去問

応用情報技術者 午前試験
令和3年度春期問61

エンタープライズアーキテクチャの”四つの分類体系”に含まれるアーキテクチャは、ビジネスアーキテクチャ、テクノロジアーキテクチャ、アプリケーションアーキテクチャともう一つはどれか。

ア システムアーキテクチャ     イ ソフトウェアアーキテクチャ
ウ データアーキテクチャ      エ バスアーキテクチャ

正解と解説

正解は”ウ”
エンタープライズアーキテクチャにはビジネス/テクノロジ/アプリケーション/データがあるので、”ウ”が正解です。

応用情報技術者 午前試験
平成29年度秋期問61

エンタープライズアーキテクチャにおいて、業務と情報システムの理想を表すモデルはどれか。

ア EA参照モデル     イ To-Beモデル
ウ ザックマンモデル    エ データモデル

正解と解説

正解は”イ”
理想モデルはTo-Beモデルです。なので、”イ”が正解です。